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RMP48より
神聖文字 現代表記

(直径が9の円)   (一辺が9の正方形)

1   8セチャト  /1     9セチャト

2  16セチャト   2    18セチャト

4  32セチャト   4    36セチャト

 /8  64セチャト   /8    72セチャト

合計    64セチャト       合計    81セチャト

(解説)リンドパピルス問題41〜43では、円柱の直径を与えて体積を出すように求めている。例えば、問題41では、円柱の直径が9、高さが10とされている。底面積を得るのに、直径からその1/9を引き、残りを2乗して円の面積を64としている。円の面積と直径との関係について、どのようにして発見したかについてアーメスは説明していない。しかし、体積を求める問題が面積どうしの関係を述べている問題48の前にあるということから、何らかの過程を経て体積を求め、そこから円の面積を求める方法を得ていたと考えるのが自然である。直径が9の底面を持つ円柱と同じ高さで様々な底面を持つ正四角柱を作り、円柱に満たした水が、底面が1辺8の正四角柱をほとんど一杯に満たすことを知った。つまり、正四角柱の底面の1辺が円柱の直径からその1/9を引くことで決定されると判断したと考えられる。

RMP48:円とそれに外接する正方形の面積を比較する。(p91)
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